心と心が出逢うとき。



8月7日、ナリ君21歳が、心筋梗塞で亡くなりました。

少し彼との想い出話しをしたいと思います。

ときは2018年12月初旬、場所はモロッコのエッサウィラ。
彼とは、たまたまルイさんを迎えにホステルWhite&Blueに行ったときに、初めて会った。

ルリーズに来たかったけど、タイミングが合わなかったのが悔しそうだったので、そのままハマムに誘った。

*ハマムとはモロッコの公衆浴場のことで、色々と誤解を生みがちなイスラム教徒の人たちとも、裸で同じ空間と時間を過ごすことで、なにか分かり合える気がすると、僕は思う。
サウナと銭湯が合体した感じです。

初めてのハマムに大感動した彼は夢中で、話しまくり、まわりのオッチャンに怒られていた。ハマムは、人によっては神聖な場でもあるのだ。

その後、モロカンスープのハリラを飲みに屋台に行き、そこでこれからの旅の話しや、僕の生き方の話しをした。

家族で世界中旅をしながら、ビジネスをしたり、語学を勉強したり、ブログや音楽を書いたり作ったりしながら、人や自然と関わる自由な生き方を通して、この世界に生きる人々に、いい影響を与えていきたいというルリーズのライフスタイルを話した。

そのとき、彼は目に涙をいっぱい浮かべて、『いままで生きてきて、クニさんのような人には会ったことがない。衝撃です!』と言っていたことをいまでも思い出す。

ナリ君とは、本当に一時のあいだ、たかだか2〜3時間だったけど、なにか時間や空間を越えて、古い友人が会いに来て、『それでいいんだよ。』と、僕ら家族の背中を押してくれているような気がして、その後の彼の人生や、僕ら家族との交流を楽しみにしていた。

大阪にある有名な焼き鳥屋さんの跡取り息子の彼は、本当に自分のやりたいことを見つけたくて、世界一周の旅に出てきたのだが、気付いたら自分の本当にやりたいことは、3世代に渡って通ってくれるお店のお客さんや、長期に渡って、大事に家族が経営してきた焼き鳥屋さんで働き、そこで、泣き笑いしながら共に生きることだったらしい。

いい旅をすると、非日常体験の連続で、自分の拠りどころにしていた価値観を全部ぶっ壊されてしまう。

そして、少しづつ本来の自分を信じて、取り戻していく作業になる。

この世界のしがらみのなかで、迷った自身が、本来、自分は何の為に生まれて来て、なにをして生きていきたいのか。

繰り返し起こるトラブルと、この世界の多種多様な人や体験を通して、ブレない軸を作りながら、変化する自分を楽しむ。

《実は人生に必要なことは、すべて自分の中にすでにあると気づきを得たこと。》

先ほどタイに住むルイさんと、メッセンジャーで、ナリ君の想い出話しをしていて、
『彼は旅路の果てになにを見つけたのだろうか?』というルイさんに対して、

僕は、
『世界各地で、素晴らしいものを見つけた気がします。』
というやり取りを自然としていた。

海外で、お店なんかをやっていると、本当に不思議なことがたくさん起きる。

*僕はモロッコのエッサウィラという街に住んで、【ルリーズ】というラーメン屋を家族で営んでいます。

彼の人生と一瞬だけ交差したその奇跡。

中村成考君のご冥福をお祈りします。

僕と一瞬だけど、永遠に関わったナリ君の想い出が、誰かの心に暖かい風を吹くことを祈って。

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